去る5月23日付けの緊急要望書「高師緑地公園等における農薬・殺虫剤散布中止を求める緊急要望書」の回答が、7月4日付けで届きました。(ご報告が遅れましたことをお詫びします。7月18日)
◆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下、回答です。
20豊広第要ー7号
平成20年7月4日
サスティナブル21、反農薬東京グループ、エンジェルクラブ、
子どもの未来と環境を守る会、とよはし市民会議 (各代表宛)
平成20年5月23日付けの要望につきまして、下記のとおり回答いたします。
記
1.高師緑地公園の農薬散布を中止すること。(回答)
高師緑地はクロマツを生かした豊橋を代表する公園であり、この景観を大切に守り育てていくことは多くの市民の願いでもあり、重要なことと考えております。また、松枯れの被害は依然続いており、現時点では松くい虫対策として、農薬散布は必要であると認識しております。
今後は松枯れ被害の状況を見据えながら、農薬散布をできるだけ少なくなるように務めるとともに、散布にあたっては平成20年3月7日に通知のありました「県有施設における農薬・殺虫剤等薬剤適正使用ガイドライン」を準用して適正に実施していきたいと考えております。<担当:公園緑地課>
2.豊橋市民病院施設内外での農薬・殺虫剤散布は禁止を原則とすること。(回答)
市民病院においては、「豊橋市民病院庭木手入れ業務委託」により、契約業者が樹木の剪定作業を行っていますが、委託契約仕様書の中で、害虫の発生にあたっては、剪定による駆除を基本とし、農薬の使用は原則として行わないことが明記されています。
ただし、やむをえず、消毒せざるを得ない場合は、双方協議のうえ、農薬取締法、愛知県農業安全使用指導指針等により薬剤剪定、散布することとなっています。<担当:市民病院管理課>
3.豊橋市のすべての小中学校での農薬散布は中止すること。(回答)
教育施設、特に農薬や殺虫剤の影響を受けやすい子どもたちが通う小中学校では、学校用務員が、日々、病害虫の発生やその被害の早期発見に努めており、薬剤を予防的に使用することはありません。
また、防除にあたっても、農薬や殺虫剤はできる限り使用しない方針で臨んでおり、病害虫が発生した場合は、用務員が剪定や捕殺を早期に行うこととしています。
なお、病害虫が大量発生した場合には、やむをえず薬剤を使用することとなりますが、こうした場合であっても、適切な薬剤を最小限、場所を限って使用することとしており、周辺住民への事前周知も含め、人の健康への影響や環境への負荷の軽減に努めております。<担当:教育委員会総務課>
4.その他の公共施設における農薬・殺虫剤散布を中止すること。(回答)
市の公共施設における農薬・殺虫剤散布につきましては、必要最小限にとどめ、関係法令を遵守し、通達等に基づき各施設管理者が適切な対応を図ってまいります。<担当:環境保全課>
■回答を読み返して・・・・・
「豊橋市独自の指針策定」の必要性について感じる 回答です。また、「務める」「適切」と言う表現には、「テキトー」ともとれる状況が見えてきます。具体的に「散布が是非とも必要」と判断する根拠を共有するためにも、指針の策定を。
高師緑地公園の松の散布の1回目を終えた後、2回目を見合わせる方向と期待していたのですが・・・。6月17日に2回目が行われておりました。(だから回答が7月に入って届いたのか・・・と。)まことに残念です。高師緑地公園では、松だけでなく、公園周辺の樹木の繁茂、過密化が進んでおり、公園整備の再検討が必要と考えます。今年の松枯れの進行状況はゆっくりです。秋ごろから目立ってくるのかどうか。2回目の農薬散布は、緑地の特性(松の生え方が単本的でなく長短があり、また、平面的でなく立体的であり、農薬の撒きムラを防ぐためにも必要であったとのこと。6月議会一般質問では高師緑地公園の農薬散布全廃を求め全力投入しました。まだまだ、私の力が及びませんでした。
学校や市民病院での農薬散布と使用については、現場の皆さんの努力のあとが見えてきました。情報を共有できる環境が整っていること、何より子どもと健康を第一とする施設としての原点に立って考えられていることに救われます。具体的に「やむをえない」場面について、聞き取りを始める考えです。