今回の9月議会の一般質問の準備の段階では、今までになく図書館の資料のお世話になりました。ガス化溶融炉の導入問題が過熱した1997年〜98年にかけても、古い新聞の束を繰った覚えがありますが。今回参考となった資料の主なものをご紹介します。皆さんからの情報もお待ちしています。
1970年代から顕著になった大気汚染。水俣病を発症させた海の汚染は、1956年頃、小学校の巡回映画の始まりに上映された毎日新聞ニュースで10才の私の目に「水俣」が焼き付けられました。■桑原史成「水俣」〜終わりなき30年ー原点から転生へー〜(径書房)は、写真集でもあり、質問準備の間にも、何度も手にしました。
環境問題を取り上げる上では、今年の夏は、連日情報に事欠きませんでした。中越地震によって、原発震災が現実のものとなったために、まず「原発」「電力」は新聞切り抜きの山ができました。徹底した「節電」への試みは、私自身、自分の使う電気をまず、1/3カットできるかどうかと挑戦し続けました。(原発によって生み出される電気量との関連で。)火力発電、水力発電、そして、風力発電へとつなげて考えました。この夏の私の結論は、電気は決して不足してはいないことです。■汐見文隆「低周波音症候群」(アットワークス)と昭和50年新聞記事(「聞えぬ騒音」低周波音公害広がる)■「地球温暖化」田中優(扶桑社新書)
「光化学スモッグ」の発端を知りたいと検索した結果、図書館に貴重な書籍や新聞がありました。昭和46年以降、東京都を中心に毎年のように問題が提起されていました。■「光化学スモッグ」石神井南中からの告発(三一書房)
高師緑地公園の松の農薬散布を全廃したいという思いで、情報収集に血眼になりました。発端となったのは■「立ち枯れる山」写真ドキュメント 宮下正次(新日本出版社)です。図書館廃棄本である、リサイクル資料の中から、田原で発見しました。■「松からの警告」松枯れ農薬空散反対広島県民会議編(株:技術と人間)この中には、「豊橋の人がやった昆虫調査を参考にして・・・」というくだりがあります。これこそ■「豊橋市弓張山系に於ける松喰虫防除のための空中農薬散布による 死亡昆虫調査報告書 付・松枯れ探求」石津明右 鈴木友之 宗川元章 高柳久和(1975年8月)と思われます。手書きのガリ刷り。以前に宗川先生から、松くい虫について、お話を伺ったことがありました。今回時間がかかりましたが、図書館の閉架書庫で出会うことができたことに感謝します。
「資料」が作成されていること、その資料を収集する「図書館職員」の方がいて、それを、収集して提供するサービスの場としての「図書館」があることの大切さを、改めて実感しました。