・1987年:乳がん検診開始。精密検査の際、マンモグラフィー(以下マンモと記載)、超音波、細胞診実施
・1995年:視触診との併用
・1998年:マンモの早期導入を勧告
私が始めてこのマンモのことを知ったのはこの頃か。エックス線被爆の観点から、問題が指摘されていたように思う。マンモでの被爆量は、今の段階では、あまり問題とされていないようだ。
・来年3月:厚労省「がん検診に関する検討会」にてマンモを義務付けの動き。来年度の集団検診車はマンモ塔載予定。
・高度機器による技術レベルは、豊橋市民病院2医師、1技師が講習会に合格。(市内4病院にマンモ設置あり。)
●以下の問題点を指摘
@マンモによる検診で、乳がん死亡率低下となるのか、信頼性が得られない。根拠として、2001年デンマークの論文、カナダでの13年間による有効性試験。
A有意差がないとき、過剰治療、必要な手術への過剰反応を呼び起こす心配。切除、放射線照射などのリスクを予め情報を公開する中で進めること。
◎私の主なる情報源:「日本乳癌ネットワーク」
2.保健所検査費・・・1,400万円補正
来年度は1億円近い検査機器の導入予定あり。平成11年以降、中核市として、保健所を自前で持つことになったが、今まで県有の検査機器を無償で借用。今回、豊川保健所豊橋詰所が県の組織機構見直しにより、来年2月、機器を蒲郡支所等へ移動するため、前倒しで整備するもの。
・機器類の内訳:
無償譲渡36点、有償24点、リース継続6点 新規購入46点
●問題点は二つ:
@機器整備にあたっては、今補正、新年度予算、保健所整備のための予算と少なくとも3段階考えられるが、どのようにリンクしているのか。
A耐用年数、機器有効活用の点から、新保健所建設計画と、機器整備計画、保健所や関係機関との相互検査の可能性など、県との検討を進めるべき。
◎3月予算委員会でさらに詳細を審査します。
3.美術博物館整備事業費178万3千円減額
公募型コンペ「市民参加の手法とプロポーザル的要素を加えたコンペ」採用のため、競技設計の実施を見合わせるとの大決断。理由は3点。(@7月26日日経新聞記事で、群馬県東村の例を知りA視察。B建築専門家のアドバイス)
・今日の委員会で質疑した委員13名中、4名がこの問題を取り上げた程であった。
・東村のコンペの様子は、インターネットで入手する限りでも、とてもスリリング。また、世界最大となった国際コンペへの村人の意気込み。建物完成前に、存分なPR完了!なぜここでできたのか。一番の理由は、星野富弘さんの作品の魅力にある。
・既設の村立冨弘美術館(1,103u)は1991年ふるさと創生事業で建設。年間40万人が、3,300人のこの東村を訪れる。(ちなみに豊橋市美術博物館は年間18万人/平成14年度)
・今回はこの既設館の隣に2,643uの新館を建設するもの。まず、「設計競技」に向けたコンペが昨年行われ、ヨコミゾマコト氏の作品が当選。
・56m四方の正方形の中に、20数個の円筒を接するように配置したデザイン。イメージのもとは泡。シャボン玉の表面膜は常に「自己最適化」を図っているという。非常に単純な仕組みで複雑な現象を捉えるときの必須の働き・・・とヨコミゾ氏ホームページにあります。)
・審査委員長は、「せんだいメデイアテーク」を<透層する建築>として世に問うた伊東豊雄さんはじめ、外国人を含む、世界で活躍する建築家揃い。
・今年9月1日、建設施工者鹿島建設に決定。この選定までの競技、審査会など、すべて村民参加で進められ、インターネットで情報で詳細提供。
●問題点
@市民参加をどこまで考えているのか。A審査委員会委員の人選、このプロセスに要する裏方予算など、東村の場合の情報も含めて、検討が必要。また、インターネットなど、情報公開を積極的に進めること。
◎私はこの手法変更に賛同。来年度、検討委員会を立ち上げて進むことになる。
美術館は象徴性、芸術性が求められるゆえ、新情報を入手した以上、立ち止まり、再提案をという担当部局の覚悟に、市民参画が進むことを大いに期待。