2016年04月30日

チャイルドハウスゆうゆうさんへ3回目の訪問

4月25日(月)
 チャイルドハウス「ゆうゆう」さんへ3回目の訪問が実現しました!私の群馬滞在もあと数日となり、是非にと、わがままを聞き入れてくださったゆうゆうの皆さまに心よりお礼申し上げます。
 8時45分から11時半まで、10人の子どもの皆さんと一緒に過ごさせていただきました。3回とも、私の勝手な時間に訪問したにも係わらず、あたたかく迎えていただき、感謝でいっぱいです。
 午前中はほぼ30分ごとに、さまざまな「遊び」が繰り広げられていました。(特に私の印象に残ったことを、思い出しながらお伝えします。私のとり間違えなどがありましたら、お許しください。)
 9時までの体ほぐしは、おうちの人と一緒に。(こうした時間があるので、家でも「はいはい」などのあそびが継続できるのだなと思いました。)
 9時半までは、一緒に歌いながらわらべ歌、対話型の歌を通して、床をはったり、動物になったり。(一人ひとりの子どもへの言葉かけ、発言の機会、体全体の表現の動きなどが多いことにびっくり。楽しく進み、動きにはメリハリも。5人の先生たちのなんとよく息の合っていること!すがすがしいばかりです。)
 集団遊びのあとは、水分補給などが行われ、長袖シャツを重ねて、芝生の庭で外遊び。うんてい、山登り、棒のぼり、45度の傾斜のある滑り台(のぼり専用)と、一人ひとりに合った運動が繰り広げられる。基本的な動きの積み重ねで、手足や体躯がしっかり育つことで、こうした遊びが成立することに、改めて私は目を見張りました。
 気候も良し。(2回目の訪問時には、子どもたちは園外に出かけていました。)遊びも自然な流れの中で、子どもたちは活き活きと動きます。自分の体を自分が楽しむ遊び(=子どもの「はたらき」を見ているようで、尊いなと思わずにいられません)は、一人ひとりの個性もまた発揮されています。「一斉に」とか、「みんな一緒の決められた動き」でないこと。
 一人ひとりのサポート、声かけ、見守りなど、先生方のさりげない動きが、子どもたち一人ひとりに届いていることを感じました。(担当者は2ヶ月ごとに交代するのだそうです。)
 手厚いこと限りなし。この空気がとても良いのです。一緒に楽しみながら、ひとりひとりの子どもたちの心身が、目の前でぐんぐん育つことが見えるようで、私は何度も眼がうるうるしてきました。
 屋内に戻って始まったのが床運動。子どもたちはちゃんと自分の動きを自分で作り出しています。一列に並べられた椅子の上を歩き、横はしごを伝い、三角マットをくぐり、階段付きの滑り台、上り台からのジャンプと、次々に繰り広げられる遊びに、私は圧倒されました。 
 ここでは「次っ!」とも、「早く!」とも、行動を命じられたり、禁止される声は一度も聞こえません。もちろん「だめっ」という言葉も聞いたことがありません。子どもたちは意欲的に、次々に取り組んでいく。笑顔で見守り、励ます先生たち。時にはそっと手をかけたり。(子どもの発達の流れに添って、生活のリズムを大切にし、食べること、遊ぶこと、眠ることが十分であること。大人は笑顔で。その積み重ねが生み出す、穏やかな子どもたちの表情。発達の遅れがあっても、育つことを信じて、家庭ぐるみで実践されている。)
 テーブルが出ると、自分の椅子は自分で運ぶ。今日は野菜遊びの日。庭遊びの終わりに、みんなで収穫したさやえんどうの筋をとる。キャベツの葉を小さく裂く。(園庭の鶏さんのえさ?)新聞紙にえんどうを包み、自分のカバンに入れる。(お家へのおみやげのようです。)すでに、昼ねの準備が出来ているので、子どもたちはパジャマに着替える。ボタンをはめることも、服をたたんでしまうことも、子どもたちはひとり一人の時間の心地よい流れの中でこなしていく。(自分のことは自分で決めて、自分でする。自立への道筋が丁寧に築かれているプロセスがよくわかる。)
 次は何かなと思って子どもに聞くと、絵本とのこと。始まりました。ピアノの横にみんな並んで座る。今年入園した子以外は正座ができるのだと聞きました。集中力という静かさがあることに気づく。長い絵本も含め、3冊(写真@)聞くことができることにも驚く。(絵本の終わる頃には、正座の子どもたちが増えていました!一度も指示があったわけではありません。)
 お昼寝が始まりました。先生方は家庭との連絡ノート記入やそれぞれの分担作業に。庭の芝生には草がほとんど生えていません。こまめに手入れがされているからです。) 
 お昼寝が終わると、昼食です。子どもたちは家庭からお弁当を持参します。2回目の訪問の際、子どもたちと一緒にテーブルにつきました。(私のお弁当は野菜とお豆ご飯でしたので、「おさかな、ないね。」と、かわいい声が届きました。)
 「ゆうゆう」では、「丈夫な子どもでも発達に弱さや遅れのある子どもでも『発達のみちすじ』は同じです。発達のみちすじを学び、子どものよりよい発達をめざし、可能性を追求してみませんか?」(HPより)との呼びかけで、25年余、取り組まれてきました。私はこの4月の短い間に、3回も(!)「ゆうゆう」さんを訪問をさせていただく機会に恵まれました。改めて2冊の本写真A(「生活とあそびで育つ子どもたち」「『はう運動あそび』で育つ子どもたち」今井寿美枝編・著/大月書店)を、今度は仲間たちと一緒に読書会を開いて、読み深めたいと思っています。
 写真@今井先生が子どもたちに読み聞かせをされた3冊
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 写真A学習会を予定している本2冊
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 写真B今日の訪問で新たに紹介いただいた2冊の本:
   「保育者が基礎から学ぶ乳児の発達」丸山美知子著・かもがわ出版/「障害児保育のみちすじ」河添邦俊著・ささら書房
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2016年04月24日

子育て支援情報をお届けします。

4月24日(日)
 去年、藤岡市役所内の喫茶店(福祉系団体運営)で「河添邦俊先生」関連の書籍に出会いました。びっくりでした。1980年代にまんまの会が始まる直前、「子持ちししゃもの会」の私たちが初めて開いた読書会が、河添邦俊著「障害児の育つみちすじ」だったからです。(静岡県島田市・たけのこ保育園を訪問した際,紹介された本です。)細かい文字がぎっしり詰まった本でしたが、高師緑地公園の芝生の上で、読み合いをしたことを、今もはっきり覚えています。
 今年4月初め。藤岡市役所の喫茶店を再訪。願っていた本を2冊、手に出来ました。「生活とあそびで育つ子どもたち」「『はう運動あそび』で育つ子どもたち」(今井寿美枝 編・著/大月書店)。
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 そして有難いことに、市・子ども課のご好意で、本を借りることができました。すぐに読みました。豊橋で私たちが今取り組んでいる「はうこと」のテーマにぴったりの本です。
 この本の副題は「『チャイルドハウスゆうゆう』の保育実践」とあります。児童発達支援事業施設「ゆうゆう」 (http://childyuyu.blog33.fc2.com/)は前橋市内にあり、ここから車で30分ほど。豊橋に戻る前にと、待ちきれず、訪ねることにしました。午後3時過ぎに伺うことができましたが、子どもの皆さんには会えませんでした。
 まさに、ここは子どものための楽園です!10名定員の小規模施設。家庭的です。土の山、庭一面の芝生。庭のぐるりには10種類以上の果樹、季節の花。入り口の畑に突き出た形でポニーのミニ牧場があり、犬、鶏、ミニ豚、白やぎ、黒やぎ、ネコさん・・・と、次々に迎えられ、私はここに来たことがうれしく、ここに居ることが楽しくてなりませんでした。
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 笑顔が一番と著書にあるとおりの、今井寿美枝施設長のお話にも引き込まれて、最初の訪問を終えました。
 
    
 
 


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トマトと人参de元気です。

4月20日
 県外での生活は3週間目になります。
毎日、掃除、洗濯、食事の準備と、当たり前のことが、一日の流れの中でできることに感謝しています。
お天気を見て、物干し台にのぼる。ぬっくり、ほっこりした赤ちゃんの衣類を取り込み、たたむ。周辺にはスーパー、農協、生協と、買い物には不自由しません。そして、見つけました!豊橋産トマト!特等席に陣取って、頑張ってます。迷わず、買いました。
 先日は熊本の人参を見つけました。こちらもすぐかごに入れました。熊本地震の情報は、メールや上毛新聞と東京新聞から得るのみです。乳幼児を抱えた家族の皆さんのことを思わずにはいられません。赤ちゃんに一番必要な眠りとお乳が確保できる、安心できる環境が作られているのでしょうか。
     tomato.jpg
  この20年で、すっかり私たちの安心・安全の考えは変わりました。阪神淡路大震災では、子育て団体として、紙おむつや下着などの必需品を届ける活動に参加しました。5年前の東日本大震災以降、原発震災の影響を、被災地でなない私たちも、直面していることを、忘れることができずにいます。そして、今回の熊本地震の教訓は、毎日の暮らしの安心と安全のための取り組みを、今度こそ、待ったなしで始めなくてはならないことです。乳幼児支援を中心に、防災協働社会づくりを、旧生活家庭館と高師緑地公園(防災公園)で提案したいと考えています。
       地元産の三つ葉の根っこから、ぐんぐん、葉が伸びてきました。


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2016年04月23日

マイ・ホームスタート活動in群馬

4月10日(日)
       3月30日から群馬県藤岡市へ子育て応援<出張>中です。
         私自身の子育てから40年近く経ちますが
          ホームスタート・まんまのビジターとして
       昨年3回、乳幼児家庭へボランティア活動をさせて頂いた
          経験があったことで、とても助かりました。              
     今回は、’マイ・ホームスタート’(NPOまんま長田代表の言葉)活動です。
           産婦(娘)の心身の変化と家族のかかわり、
              新生児との生活の流れを
        新鮮な気持ちとゆとりを持って応援することができます。
      ◎病院入院・出産・退院を支える公的支援についても、随分と様変わり。
      ◎助産師さんへの絶大な信頼。お仕事内容をじっくり間近に。     
      ◎母子手帳に子どもの権利についての記載があること。
      ◎分娩室への家族参加に始まり、出産直後の産婦への詳細な説明。
      ◎私が6才の頃、母が自宅出産した時のかすかな思い出が蘇りました。
           4月4日。五日間の入院を終えて退院。
                桜の花が満開でした。
       (市役所近くの「キッチン楓」の見事な桜を
           通りから楽しませて頂きました。)
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